現在発売中の『美的』9月号ベストバイのページで、「“ベストバイ”というよりは“マストバイ”」と紹介した『ケイト パウダレスリキッド SPF20・PA++(全6色、30ml、各¥2,100 8月1日から発売中)』について、今回は大高流・裏ワザ使いこなし術を紹介させていただきます。
まず僕が考えるに、これは“リキッドに姿を変えたパウダリー”とでも呼びたい新型ファンデーション。高配合された軽いタッチの揮発性ベースオイルが肌の上で素早く飛んで消え(その間、僅か15秒)、潜んでいたパウダーが肌に整列するかのようにキレイにフィット、カバー力高めのサラサラ仕上げをもたらすという優れモノです。パウダーファンデーション以上にピタッとキメに寄り添い、重ねづけしても厚ぼったくならず、毛穴や小ジワを目立たせず、しかも ほとんど崩れない(崩れたとしても汚くならない)。
このファンデーションのメインターゲットは若い女子達、それも「毛穴が目立たず、テカらない」という条件を最重視する女子達。そのタイプに属する皆さんは、化粧下地で整えた肌にフツーに伸ばせばOK。
「フツーに、なんてイヤだわ」という人は、①あなたにとってのジャストカラーを伸ばしてから、②ブライトアップカラーでハイライトを、③オークルG or Dでシェーディングを施すと立体的な引き締まった顔になれるので、ぜひトライして。仕上げのパウダーはモチロン不要です。
But、この製品は、「できるコトなら、パウダーを使わずにベースメークを仕上げたい」と考えている多くのドライスキン&エイジングスキンにも素晴らしい恩恵をもたらします。このファンデーションをリキッド状のパウダーとして賢く上手に使うのです(この方法はメーカーサイドからの提案ではなく、僕が勝手に考えだした裏ワザであるコトをお断りしておきます)。
その方法=裏ワザは、次のとおりです(薄い仕上がりから順に記します)。
A サンスクリーン or BBクリームと パウダレスリキッドを手のひらに取り、指先で素早くミックスしてから、素早く肌に伸ばす。サラリとした感触で肌にフィット&白めにつくサンスクリーンも肌色に近くなり、自然なカバー力が得られる。混ぜる割合はテクスチャーと色調によって微調整する(混ぜるのは苦手という方は重ねづけの方法で行ってもOKですが、混ぜたほうがムラなく均一に仕上がります)。
B しっとりタイプのリキッド or クリームファンデーションとパウダレスリキッドを、 A と同様に混ぜて使用する。しっとりタイプのリキッド or クリームファンデーションを単品で使用した場合よりも肌止まりが良くなり、ソフトマット寄りの肌感と、しっかりめのカバー力&持続性が得られる。
★ ひとつだけ注意。肌に伸ばしているうちにカスが出てくるタイプの製品と混ぜるのはNGです。
参考までに、いろいろ試して特に良かった僕自身の組み合わせ法は、以下のとおり。いずれの場合も、スキンケア製品で肌を保湿・保護してから行ないます。
・ 『ヴェリマ UV プロテクション サンベール SPF25・UVA (30ml、¥4,725。白めながら透明感があり、よく見ると微細なレッド系の輝きの粒子が程良く配合されている。テクスチャーはクリーミィでソフトマット)』に、パウダレスリキッドのオークルG(最もダークな色)を、ほぼ1対1の割合で混ぜて使用。ごく自然な仕上がりで、庭やベランダに出たり、近くまで用事に出かけるという程度の一日に最適な方法。紫外線の強い日は、やや厚めに塗る。
・ 『ボビイ ブラウン BBクリーム SPF35・PA+++ ミディアムトゥダーク(40g、¥5,040。クリーミィでツヤやかなテクスチャー、粉体の配合率は低め、ティントファンデーションに近いタイプ。色調は深い小麦色)』に、パウダレスリキッドのオークルD(2番目にダークな色。とはいえ、僕には少々白めに上がる色)を1対1~2対1の割合で混ぜて使用。ソフトマットともクリーミィソフトとも言える自然な仕上がり。
・ 『カリタ ソワン サブリマトゥール エクラ ジュネス SPF15 ベージュアンバー (30ml、¥7,875。十分なカバー力を持つクリーミィなリクイドファンデーション。色調はソフトな血色をも感じさせる自然な小麦色)』に、パウダレスリキッドのオークルD or Gを2対1~1対2の割合で混ぜて使用。なめらかさとマット感が両立した仕上がりとなる。具体的に言うと、フェースパウダーで仕上げてから数時間が経って、パウダーが程良くなじんできた時のような肌感で、そのまま撮影にも対応可能な仕上がり。
以上は僕の場合の組み合わせ法です。皆さんはモチロン、御自身の肌色に合わせた色調でトライしてくださいね。
では!!