今回は大人のヘアカラーのお話です。気になる白髪はモチロン、黒髪も しっかり染めて美しいツヤ髪へと導くディシラの新製品。品質の高さについては後述するとして、僕が注目したのは その色調。全7色のうちの4色までがオレンジニュアンスのブラウンなのです。
でも、なぜオレンジブラウン? ディシラの答えは次のとうり。
「年代が高くなるにつれて肌の色は黄み・赤みに色相が広がり、明度が低下します。その結果、肌色がくすんで見え、疲れて さびしい老けた印象に変化していきます。そこでディシラは、加齢による くすみがちな肌色の変化を捉え、オレンジ系の髪色が自然で、肌色が明るく きれいに見えることに着目しました。」
コレは、フムフム、なるほど、納得、でした。一般的には、どちらかと言うとグリーンニュアンスのブラウンを追求する人が多いというのに、それとは逆に、本当は「オレンジブラウンがベスト」というのは目からウロコ!
で、僕としては珍しく、かなりワクワクしながら お試しをしました。
① 実は3月初めに美容室で全体染めをした時、想定していたよりもダークな、黒に近いブラウンに染め上がっていたため、「コレは すぐに使っても十分に発色しないはず」と考え、全体染めは しばらくお預けにするコトに…。
② 4月上旬、まずは どの程度までオレンジニュアンスに発色するのか、白髪が半透明に染まったりしないかを確認するため、白髪が最も多いモミアゲ部でテスト。使用色は4-OB。
結果的に、白髪はオレンジブラウンに しっかりと染まりました。(ただし黒髪の染まり具合は、その部分の毛が短いために、この時点では よく分からず)。
③ 6月初め、オレンジニュアンスを実感できますようにと期待しながら、4-OBで全体染めにトライ。自分自身で全体染めをするのは約12年振り…。使用量から毛染め用ブラシまで、いつも しているモミアゲ染めとは要領が違うため、相当に緊張。少々あせってもいたせいか、1剤と2剤に、もうひとつ3剤(この種のヘアカラー製品には珍しいトリートメントオイル)を加えるのを忘れてしまい、それに気づいたのは混合液を髪全体に塗り終えた直後でした。「しまった!」とは思ったのですが遅かりしで、そのまま続行するコトに…。
30分後、お湯で素洗いした瞬間、液のすすぎが非常に素早くできるコトを実感。
シャンプー中に気づいたのは、泡が ほとんど茶色にならなかったコト。
そして感動したのは、洗い上がりの髪の、今までにない なめらかさとツヤやかさでした。この時点で、「この製品のトリートメント効果は、単に毛染めによるダメージを最小限に留めるという程度のモノではなく、もっと積極的な効果だったんだ」と理解しました(3剤のオイルを加えるのを忘れていなければ、より一層 なめらか&ツヤやかな仕上がりになっていたはず)。
乾かした後の髪は…、染まりは完全(半透明に染まったりはしない)で、黒髪はオレンジニュアンスのブラウンに発色(3月初めに染めた黒に近いブラウンの状態よりも、ほゞ半トーン明るく柔らかみのある仕上がりに)。そして そのツヤは、キラキラ輝いて見えるほど。肌色も気のせいか新鮮さを増して見え、自分で染める手間や面倒も全て忘れてしまいました。
その他、付記したいコトは次の3つ。①ヘアカラー特有の匂いは ほとんどナシ。②付属の手袋とコームも上質で使いやすい。③値段は同種のモノと比べると やや高めながら、それだけの価値は十分にある。
次回 染める時は、3剤のオイルを加えるコトを忘れないようにします!!
ディシラ シャイニーアクア ヘアカラー (医薬部外品) 三剤式 酸化染毛剤、1剤・2剤:各45g 3剤(オイル):6ml 全7色 ¥1.890 (5.21から発売中)
詳しくは、0120-08-1826、またはhttp://www.dicila.co.jp/へ。
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ビューティ エキスパート 大高 博幸1948年生まれ、美容業界歴46年。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。 ■大高博幸の美的.com通信 http://www.biteki.com/article_category/ohtaka/ |