Q 私は目の下の肉が薄いからなのか、青グマが目立つのがコンプレックスです。冷え症ではありませんし、睡眠も7時間以上をキープ、バスタブにつかったりマッサージしたり、血行促進にも気を配っています。でも、青グマは消えてくれません。このままでは恋も遠のきそうで、なんとかしたいです。オススメのケア方法やコンシーラーなど、教えてください。よろしくお願いいたします。 (ショウコ、28歳、混合肌、保健師)
A 目の下の肉が薄いタイプに、青グマが目立つ人って確かに多いようですね。アメリカやヨーロッパでは 元気そうな可愛い子供にも、青グマが目立つ子を よく見かけます。ワリと頬骨が低めで 体形もスリムな子に、その傾向が強いようにも感じてきました。
たゞし、小静脈から枝分かれした“青い色の毛細血管”が 表皮のすぐ下に張りめぐらされていて、それが青く透けて見えるのが“青グマ”ですから、クマを消そうとガンバって目元を強めにマッサージしたりするコトには、僕は断固反対します(適度なプッシングやピンチングや温めケアは◎です)。今までどおり健康的な生活を続けながら、青グマに適したコンシーラーを使うのが一番の方法だと僕は確信しています。
青グマをカバーするには、ズバリ、オレンジorコーラル系のコンシーラーがベストです。コントロールカラーと同じ原理の“補色”の効果と 高めのカバー力とが相まって、少なくともクマを目立たなくしてくれるのです。
10年と少し前の話ですが、日本では業界史上、コンシーラーがヒットした記録が一度だけあるのですが、御存知でしょうか? それは カネボウ化粧品が発売したオレンジ色を帯びたパウダー状コンシーラーで、今は製造されていませんが、その処方のノウハウと実績を生かしたリクイド状コンシーラーが、ルナソル・ブランドから出ています。
ルナソル アンダーアイズコンシーラー 全5色中の OR という色(本体 ¥3,000)。
みずみずしさとクリーミーな感触を併せ持ち、しっかりしたカバー力と自然なフィット感が秀逸です。
青グマをカバーしながら明るさをプラスするために、極めて微細なオレンジ色の偏光粒子を隠し味的に配合。また、カモミールエキスetcの美容液成分により、乾燥しやすい目元を長時間保護するという配慮もなされています。
適量を指先で、トントンと優しく丁寧になじませてください。
もう一社、ぜひ御紹介したいのは、フランスのプロフェッショナル・メークアップ・ブランドです。
メイクアップフォーエバー 5(ファイブ)カモフラージュクリームパレット 全5種中の No.5 (本体 ¥4,900)。
重さを感じさせないベルベットタッチのクリーム状コンシーラーが、横長型パレットに5色セットされています。
色素の配合率が相当高く、少量でクマや色ムラを しっかりとカバー。植物由来のエキスやオイル配合により、スキンケア効果も十分。指先orナイロン毛のコンシーラーブラシで使用します。
一番右側のコーラルオレンジに、左側の濃淡2色のベージュをブレンドして使うのがオススメ。クマは 日によって濃さ等に差が出るので、このブレンド法は多少面倒でも 思いどおりの色&カバー力に調整できるという利点があります。
ショウコさんの場合、グリーンとバイオレットは 頬骨のトップや額・眉間・鼻すじ・顎先等に ごく少量づつをハイライト的に使用してみて。“色相対比”によって目の下の青グマを より目立たなく見せる視覚的効果も得られますし、このパレットは使い慣れると手放せなくなるはずです。
もう一品、メイクアップフォーエバー HD ハイディフィニションコンシーラー (本体 ¥4,000)も要チェック。
クリーミーなタッチで肌なじみが良く、潤いとハリもプラスされる感じのリクイド状コンシーラーで、朝のメークにはモチロンですが、タッチアップ用に携帯をオススメします。
なんと全14色(!)も揃っているので、色調をテスターで しっかりと確認して選んでください。
最後に ひとつ、ちょっとアドバイスしておきたいコトがあります。それは服(特にブラウスやジャケット)の色にも気をつけてほしいというコト。青グマが濃く目立つ日に青や紫色の服を着ていると、その胸元の色が顔に反射して、青グマを一層濃く見せる場合があるのです。服の色(や照明)が クマの見え方を左右するというコトを、体験的に知っておく必要もあるでしょう。
では、ショウコさん、メークも恋も Be Happy!
P.S. 赤グマや茶グマには どんな色のコンシーラーが不可欠なのか…。
それについては、www.makeupforever.jpで、5カモフラージュクリームパレット 全5種の色を見比べると、一番よく分かるはずです。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
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ビューティ エキスパート 大高 博幸 1948年生まれ、美容業界歴47年。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。 ■大高博幸の美的.com通信 http://www.biteki.com/article_category/ohtaka/ |