通信(149)以来、約半年振りのベージュ特集。今回は6月~11月1日発売分の中から、厳選して御紹介します。ただ、各社の新色の発売時期が年々バラついてきている上に 限定扱いの色も少なくないため、抜け落ちが生じているコトを お詫びします。ごめんなさい。
【リップカラー】 ピンク系のベージュなら数え切れないほど発売されていますし、リアルなベージュを塗った上にピンクがかった口紅やグロスをプラスすれば簡単にカラー調整もできるので、「なるべく真の意味でのベージュを御紹介する」というのが、この特集の考え方。そんな中でベスト1と感じたのは…、
ベアエッセンシャルK.K. ベアミネラル マーベラス モクシー リップスティック “テイク チャージ”(¥3,150)
コレはアプリコット寄りの本格的なヌーディベージュ。カバー力満点で非常にスタイリッシュ、スキントーンに見事にマッチするミネラルピグメントの効果が秀逸です。しかし残念ながら、この色は8月21日にオンカウンターされた数量限定色で、「既に品切れ店が続出」とのコト。購入できなかった方々には恐縮至極ですが、「どんな色なのかを見ておいて いただく だけでも」と考え、ここにアップさせていただきました。この“テイク チャージ”と同じ色ではないのですが、それに似た感じの定番色が同ブランドから発売されています。
ベアミネラル マーベラス モクシー リップスティック “ビー フリー”(¥3,150)
“テイク チャージ”よりも1~2トーン淡い(白っぽい)色調×コンシーラー的なカバー力が特徴で、ベージュメークの表現の幅を広げてくれる貴重な色です。
その他、この特集の常連とも言えるブランドから、ベージュらしいベージュが新発売されています。現品テスターで発色と質感を ぜひ確認してください。
資生堂インターナショナル クレ・ド・ポー ボーテ ルージュアレーブル 101(¥4,200、ホルダー別売り ¥2,100)
旧処方のT-4よりも透明度が高く、質感はベルベットタッチ。ニュートラルな発色が、柔和で清楚な印象を与えます。
ソニア リキエル ボーテ マット サブライム ルージュ 09 ヌードベージュ(¥3,465)
新感覚のクリーミィマットな質感と発色の良さが特徴です。09の他に、06、07、08、10の4色がベージュのバリエとして並んでいます(ベージュの色数が最近特に多いと感じさせるブランドは、ソニア リキエル!)。
レ・メルヴェイユーズ ラデュレ マット ルージュ 03 ペーシュ、04 アプリコ(各¥2,625)
クラシカルなマット感×華やいだ発色のバランスがラデュレならでは。03は ややクールなスキントーンベージュ。04は アプリコットオレンジのニュアンスが可愛いウォームベージュ。
ボビイ ブラウン シアー リップ カラー 07 ヌードベージュ(¥3,360)
シアーからマットまで、幅広い質感の口紅を揃えている ボビイ ブラウンの新しい口紅です(初夏に新発売されました)。簡単に言うと、ほんのりとしたツヤ×透明度の高さが特徴で、その割に発色がしっかりしています。
ヘレナ ルビンスタイン ウォンテッド ルージュ ファタル 119 テンダー ウッドローズ(11月1日限定発売予定、¥3,885)
コレは1種のピンクベージュですが、ピンクが甘く出すぎず、ベージュの範疇に留まっている色調のデリカシーが絶妙です。みずみずしい輝きが魅力的な、比較的透明度の高いタイプ。
アディクション リップステイン “シアードレス”(¥2,940)
グロスのように見えますが、鮮明な発色のリキッド状のリップカラーです。唇を染めるような感覚が新しく、指でポンポンとなじませると独得のフィット感が生まれ、同時に落ちにくくなります。ヌードベージュとしてはウォームな発色。
ポール & ジョー ボーテ グロッシー リップ カラー 02 ネクスト トゥ ナッシング(¥2,940)
口紅級の発色×エナメル級のツヤ。仕上がりはネーミングどうりのイメージ。スプーン型の2ウェイチップがユニークで、しかも とても使いやすい。
【ブラッシャー】 今回はクリームタイプとパウダータイプの中から、それぞれ1品ずつを選んでみました。
ソニア リキエル ボーテ グローイング クリーム ブラッシャー 04 アプリコット ベージュ(¥4,725)
肌色に溶け込みながらアクセントを与え、ベージュらしいベージュでありながら生き生き感を放つ調色が極めて秀逸。のび・止まり共に程良いクリーミィな質感も、実に実に素晴らしい。付属のスポンジの2面使いで、自然なグラデーションが簡単に得られます。
カネボウ化粧品 ルナソル カラーリングチークスN 04(セット価格、¥5,250)
大人の表情を演出するミディアムトーンのウォームベージュ。3色の掛け合わせによって、発色とツヤの変化が楽しめます。パウダーはキメが細かく、しっとり柔らかい感触。持続性にも優れています。
その他、ベージュメークを生かすための“脇役的アイテム”に関して、今月中にQ&Aの回で御紹介させていただく予定です。
では、Enjoy!
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ビューティ エキスパート 大高 博幸1948年生まれ、美容業界歴46年。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。 ■大高博幸の美的.com通信 http://www.biteki.com/article_category/ohtaka/ |